今回は、1967年リリースの「The Doors」のアルバム、「ハートに火をつけて(原題:The Doors)」についてです。邦題はおそらくLight my fire にちなんでつけられたのでしょうか。
さて、解説に移ります。
おそらくロック好きであれば知らない人はいない(ちょっとオーバー?)であろう名盤ですね。
メンバーは、ジム・モリソン(Vo.)、レイ・マンザレク(Key.)、ロビー・クリーガー(Gt.)、ジョン・デンズモア(Dr.) です。
The Doors(以下ドアーズ)といえばボーカルのモリソンのカリスマ性が凄まじいバンドです。
しかし、1971年のモリソンの死後、ドアーズは解散してしまいます。意外と活動期間の短いバンドでした。
時代柄かわかりませんが、サイケデリック臭が凄い。ブルージーだが、ジャズの要素も強い。ジミヘンや初期ピンクフロイドを想起させます。
この作品はぜひともレコードで聴いてみたい。ウィスキーバーとかカフェでまったり聴くのもよい。
このブログのテーマである、プログレやハードロックに属さない作品かと思いますが、中毒性がありハマります。まさにサイケ。
個人的には、「俺的ロック名盤ベスト10」に入ります。(←今、思いつきで作った。)
楽曲はもちろんなんだけど、ジャケット写真のインパクトが強く、かっこよすぎる。
まあ冗談はさておき、ロックという歴史において重要な一枚であるかとは確かだと思います。
それでは曲紹介に移ります。
収録曲
# | タイトル |
---|---|
1 | Break on Through |
2 | Soul Kitchen |
3 | The Crystal ship |
4 | Twentieth Century Fox |
5 | Alabama Song |
6 | Light My Fire |
7 | Back Door Man |
8 | I Looked at you |
9 | End of the Night |
10 | Take It as It Comes |
11 | The End |
レビュー
#1、のっけからドアーズ色満載。やはり雰囲気、世界観に圧倒されます。これもやはり、ジムの歌唱とオルガンの効果によるものでしょうか。短い中でもしっかり感じ取ることができます。歌詞はちょっと怪しいですが…
★★★★☆
#3、哀愁漂うバラード?でしょうか?。美しすぎます。聴いているとぐっと引き込まれるものがあります。邦題:水晶の舟 はアイルランドの文学作品集「赤牛の書」に所収されている「コンラの異世界」からの引用とされております。恋愛ソングと言われておりますが、ドラッグを喩えた表現もあります。
★★★★☆
#5、これ…。初めて聴いたとき衝撃を受けました。このアルバムで1番か2番目に好きです。ギターでカバーしたら面白そう。Whisky Barということから、ウィスキーバーで聴いたらすごく雰囲気出そう。ウィスキーとタバコの煙がここまで似合う曲も珍しい。この曲に影響されて、シガーバーを調べてみたんですけど一人で行くにはちょっと敷居が高そうで行けておらず…(タバコ吸わないし酒もそんなに飲めないんですけどね)。
好きすぎて色々調べたら、これ原曲があるんですね。ドイツオペラの「マハゴニー市の興亡」からのナンバーです。100年近く前の曲ということに驚き。デビッドボウイもカバーしてますが、ドアーズのバージョンのほうが好みです。
しかし歌詞の、ウィスキーバーを見つけることができなければ死ぬしかない、というのはどういうことでしょう…?
★★★★★
#6、さあ、ドアーズを象徴するかのような、いや、ロック史に残る名曲ですね。イントロのオルガン(メロトロンでしょうか?)が非常に印象的。ドアーズの匂いが漂ってきます。すごく楽しげなんですけど、どこか悲しくも、そして妖しくもある曲だなと思いました。一気に引き込まれる、もはやドラッグソングです。1:10からの間奏から一気に聴かせてきます。3:20からはギター。激しいバトルが繰り広げられて5:35で終息。
聴いたことない人はそこまでいないと思いますが、知り合い等にロックのおすすめを教えてくれと言われたら真っ先にこれを挙げます。
完成度等は申し分ないんだけど、後世にもものすごい影響を与えていそうなナンバーです。
評価も申し分なし!
★★★★★★+
#9、これも好きですねー。どこかジミヘンのようなメロディを感じ取りました。ふわふわと夢の中で聴いているような感覚。
★★★★☆
#11、そして名前通りのエンディングナンバー。10分越えの大作。問題作とされているらしいです。言葉では表現できないんですけどものすごい狂気を感じます。狂気に満ち溢れた曲を教えてくれと言われたらこれを挙げると思います。時代が時代だから発表できた曲でしょう。歌詞がとんでもないのでそれについては言及しませんが、こういう表現あまり好きではありません。鳥肌が止まりません。一度ぜひ聴いてみることをお勧めします。
★★★★★
評価
SS 97点!文句なしの名盤!
間違いなくロック史に残る名盤でしょう!文句ありません!
ジム・モリソンが亡くなってしまったことは非常に残念ですが、ロック、サイケなど文化を変えていった後世に語り継がれるカリスマであることは間違いありませんね。
生きていたらどんな活躍をされていたのでしょう。
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