【ヘビーメタル】LOVEBITES / Judgement Day

アルバムレビュー

今回は初めてジャパメタ(邦楽メタル、ジャパニーズヘビーメタル)についてご紹介します。LOVEBITESの2023年リリースのアルバム、「Judgement Day」です。

本バンドは2016年結成、2017年メジャーデビューの新しい邦楽メタルバンドです。

メンバーは、asami(Vo.)、haruna(Dr.)、midori(Gt.)、miyako(Gt.)、fami(Ba.) 。

全員女性のバンドです。僕は今まで邦楽のメタルといえば、LOUDNESS、ANTHEM、GALNERYUS、X JAPAN(メタルといっていいのか?)、Unlucky Morpheus といったバンドのイメージが強く、あまり邦楽がメタルに強いイメージはありませんでした。まあ、他にも44MAGNUMやアースシェイカーなどいろいろ有名どころはあると思いますが…。

賛否両論あると思いますが、日本人ってロックはもちろん、音楽性に乏しい国民性なんだと実感したことがあります。

まず、日本でロックやメタルが流行らないのは日本人は歌詞を重要視しすぎていて、楽器やメロディに重きを置かないのかなと。それに加えて日本人は音痴というか、英国人が料理センスがないのと同様に、日本人も音楽センスがない国民性なのだと思いました。日本人はみんなが好きなものを好む傾向にありますから、ヘビーメタルのパイオニア的存在が切り拓いてくれれば流行りになるのかなと思ったことがあります、がそんなわけでもなさそうですね。それが最近でいうとベビーメタルなのでしょうか? なんかアイドル臭くて色物バンドのイメージしかありませんが失礼(一曲も聞いたことないので想像で話しています。)。

まあ、流行だけではなくおそらく音楽性の問題もあるのかなと。ギターをはじめ楽器に興味がない、長ったらしいギターソロも退屈、歌唱力を求めない、音楽的知識がない、みんなで歌えてノれる音楽のほうが楽しい、カラオケでみんなと盛り上がりたい、踊りたい。そんなイメージがやはり先行しており日本ではメタルは流行ることはないのだなと実感しました。(流行りのロックバンドや歌謡曲よりよっぽどメロディックで芸術的と感じますが、クラシックやジャズが好きな方に言わせればきっとどんぐりの背比べなのでしょう笑 そんなのメタルもポップスもロックもどれも一緒だろと笑)

そういえば某TV番組で、水野真紀さんがGALNERYUSが好きだと公言され、意外だというような反応がありましたが、メタルはもっと市民権を得てもいいような気がします。クラシックと似ている部分があると彼女は話されておりました。クラシックファンには怒られるのでしょうが、確かにクラシックと親和性があるような気がします。相性がいいというかなんというか。

話は戻りますが、そんな日本でもこんなに激しく、重厚なメタルをやってくれるバンドが出てきてくれて嬉しい限りです。今後もご活躍していただけることを願っております。

さて、アルバムの解説に移ります。

女性バンドということで、ソフトなロックバンドかと思いきや、しっかりとメタルしてます。洋楽バンドにも引けを取らないぐらい実力派で、れっきとしたパワーメタルですね。素晴らしい。終始疾走感があり、ひたすら最後まで走り切る。そんな作品となってます。唯一の欠点は曲調が似ており、聴いていてちょっと疲れるところかな。箸休め的な作品ですとか、プログレッシブな展開が途中にあればよかったのですが、これもこれでありなのかなと。(単純に僕がプログレ好きなだけですが)

ギターに着目してみると、midoriは左chで、ESPのE-II Horizo​​n を使用。一方のmiyakoは右chで、Dean Iconのギターを使用してます。

midoriはangraのキコだったり、イングヴェイに影響を受けているとのことです。意識して聴いてみると面白そう。

収録曲

タイトル
1We Are the Resurrection
2Judgement Day
3The Spirit Lives On
4Wicked Witch
5Stand and Deliver (Shoot ‘em Down)
6Victim of Time
7My Orion
8Lost in the Garden
9Dissonance
10Soldier Stands Solitarily
※赤はおすすめ

レビュー

レビュー方法についてはこちらをご参照ください。

#2、表題曲です。ガラスの割れる音、asamiの歌唱、楽器隊の疾走感、どれをとっても素晴らしい。ギターソロはギター両者のレベルの高さが伺えます。

★★★★☆

#3、のっけから疾走感MAX! 洋楽のメロスピ系の曲になんか雰囲気似てる。なんだっけ。キャッチャーなメロディが特徴的。キーも高く、爽快感ありますね。#2の陰に隠れがちだけどこっちの方が好き。

★★★★

#4、サビがキャッチャー。ライブでも盛り上がりそうなナンバー。

★★★★☆

#6、 ギターソロこれ凄いな。変拍子のとこもかっこいいし、構成そのものがかっこいい。誰が考えてるんだろう?

★★★★☆

#8、このアルバムで一番好きかも。間奏部分はクラシカルで、プログレッシ要素もあるところが堪りませんね。リフも僕好みです。楽器が非常に活きてます。

★★★★

#10、この曲もまあ凄い。速すぎませんか。歌唱も抜群。ソロの出だしが美しすぎる。技術のすべてを濃縮したようなそんなソロですね。ベースも普通に技巧派。本作からfamiが入りましたが、タッピングなど技巧的テクニックが凄いらしいです。総じてエンディングに相応しい楽曲です。

★★★★★

評価

A 88点!

管理人
管理人

今後に期待してます!

個人的にはそこまでハマるバンドではないですが好きです。

演奏力めちゃくちゃ高いし素晴らしすぎます。

邦楽メタル界をどんどん牽引していっていただきたい。

コメント

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