LUNA SEAのMOTHERのご紹介です。
もともとは1994年10月26日にリリースしたアルバムですが、前回ご紹介した「STYLE」同様、2023年11月29日にセルフカバーされたものがリリースされました。今回もセルフカバーの方についてまとめていきたいと思います。
メンバーはRYUICHI(Vo.)、SUGIZO(Gt.Vn.)、INORAN(Gt.)、J(Ba.)、真矢(Dr.)
邦楽のロックを代表とする名盤です。LUNA SEAは知らなくともこのアルバムを知っている方は多いかもしれません。人気のシングル曲があることや、ちょうど売れ始めた時期に発売されたということもあり人気となったアルバムです。インディーズから比較していくと、このアルバムでバンドの世界観が完成されたといっても過言ではありません。
5人のグルーブ感は健在。主張が激しく、誰か一人が欠けてもバンドが成り立たなくなることが本当によくわかります。
ライブの定番ソングが多く収録されてます。
収録曲
# | タイトル |
---|---|
1 | LOVELESS |
2 | ROSIER |
3 | FACE TO FACE |
4 | CIVILIZE |
5 | GENESIS OF MIND 〜夢の彼方へ〜 |
6 | AURORA |
7 | IN FUTURE |
8 | FAKE |
9 | TRUE BLUE |
10 | MOTHER |
レビュー
#1、アルバムのオープニングナンバーですが、LUNA SEAのオープニングナンバーといえばこの曲ですね。様々なライブでオープニングを飾ってます。INORANのアルペジオが響き渡る浮遊感漂う楽曲。SUGIZOはトリプルネックのギター(12弦、フレットレス、6弦)を使用してます。INORANのアルペジオ、SUGIZOのフレットレスのサスティーンと同時に「eins-zwei-drei-vier」のドイツ語が始まる。それから真矢のドラム、Jの地を這うようなベースが合流する。浮遊感漂っていて神秘的ですが、どこか地に足がついたような安定感があるのはリズム隊のおかげかもしれません。5人のうち誰かが欠けても成り立たないのと同時にコピーするのは困難で、LUNA SEAでないといけないと言わせるようなナンバーです。
★★★★☆
#2、ド定番。LUNA SEAといえばこの曲。とにかくかっこいい。ごりごりしたベースラインが特徴的で、AメロのINORANのアルペジオ、サビのリフがメロディを作ってます。中盤はJの歌唱が入り、ギターソロへと導きます。後半からクロージングまでひたすら飛ばしていく。そんな構成。セルフカバーでAメロのINORANのコーラス(エフェクター)の音色が深くなった印象があります。ドラムのパターンも少し変わった?どちらにせよ完成度が上がったのは明らかです。
★★★☆☆
#4、ダークな曲。構成が対照的になってるんですね。これ初めて聞いたときびっくりしました。通常、イントロ→A→B→サビ→A→B→サビ→間奏→サビ→アウトロ のような構成ですが、一曲通じて構成が対象となってます。こういうことができるあたりすごく実験的というか芸術的センスがすごいと感じました。ベースラインもすごく印象的なんですけど、Aメロのギターの掛け合いがすごい。サビのアルペジオで幻想的な世界が広がる。歌詞の氷の世界と言ったことから冷たさが異常に伝わってくる。ギターソロはSUGIZOの色が全面に出てます。
★★★★☆
#5、プログレッシブですね。おそらく完成度としてはこのアルバムの中で一番ではないでしょうか。RYUICHIの友人が突然死したことから作られた曲。繰り返しになりますが、Jの地を這うようなベースライン、INORANの浮遊感漂うアルペジオ。これ以上にないバンドアンサンブルですね。聴きどころはやはり、「目覚めれば光溢れていた」の後。RYUICHIの張り裂けそうな悲しみを表現した歌唱が心に響きます。終盤は盛り上がり、絶頂から一転してINORANのアルペジオでクロージング。
★★★★☆
#6、浮遊感、若干のダークさが漂い、プログレっぽさを感じるが、どこかポップで聴きやすい曲。あまり話題になりませんがこのアルバムの中では一番好きです。作られた時代は私は生まれていたかわかりませんが、サビがすごく懐かしい感じがするんですよね…。
★★★★★
#9、このアルバム屈指のキラーチューン。シングル曲でノンタイアップで初のオリコン一位。LUNA SEAあるあるですが、ポップさの中に微かに切なさが混じってます。構成はいたってシンプル。Aメロのツインギターにやられました。初めて聴いたのは小学校高学年か中学生のときですが、こんなにかっこいい曲があるの?と衝撃を受けた記憶があります。すごくシンプルなんだけどそれ以上にかっこいい。ツインギターってこんなにかっこいいんだと初めて思えた楽曲です。サビはやはりINORAN…。アルペジオが世界観を創り出してます。SUGIZOももちろん凄いんですけど、LUNA SEAの楽曲ってINORANありきなところが多くて、目立たないと言ったら怒られますが、存在感は予想以上? 楽器をやってない人からしたらSUGIZOの存在感が凄いと思うんですけど、やってる人からしたらINORANの評価って世間以上だと思います。もちろんこの楽曲に限らず、バンドとして、ですね。評価は文句なしの星5つ。
★★★★★
評価
A 83点!
バランスのとれた良盤ですね!
ただ個人的にはSTYLEの方が好きかな。
やはり#1や#2の存在がでかい!
LUNASEAらしさが出てるモンスターアルバムですね!
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