LUNA SEAのSTYLEについてご紹介します。
もともとは1996年4月22日にリリースしたアルバムですが、2023年11月29日にセルフカバーされたものがリリースされました。セルフカバーの方についてまとめていきたいと思います。
LUNA SEAといえば邦楽を代表するロックバンドですね。河村隆一の色が濃いイメージがあるかと思いますが、メンバー全員が主役の個性が非常に強いロックバンドです。
メンバーはRYUICHI(Vo.)、SUGIZO(Gt.Vn.)、INORAN(Gt.)、J(Ba.)、真矢(Dr.)
さて、今回ご紹介するSTYLEですが、LUNA SEAの中でも好きなアルバムの一つです。もともと好きでしたが、セルフカバーを通じてさらに熟成された音、グルーブ感を堪能することできました。例えるならヴィンテージのような熟成されたワインのコクのような変化でしょうか。全体的に楽器の解像度が上がってます。
真冬の野外のイメージがあるのかどうしても冬をイメージする曲が多いです。
収録曲
# | タイトル |
---|---|
1 | WITH LOVE |
2 | G. |
3 | HURT |
4 | RA-SE-N |
5 | LUV U |
6 | FOREVER & EVER |
7 | 1999 |
8 | END OF SORROW |
9 | DESIRE |
10 | IN SILENCE |
11 | SELVES |
レビュー
#1、デヴィッド・ボウイのRock ‘N’ Roll Suicideに影響を受けたといわれる曲。思ったより世間の評価が低いというか、あまり話題にならない曲。SUGIZO自身が好きそう。ギターソロとその後のノイジーな部分、全編に渡っているスクラッチノイズが堪りません。こういう曲をオープニングに持ってきてしまうあたり、レベルの高さが伺えます。
★★★★☆
#2、ライブで盛り上がるナンバー。こういうノリがいい曲って人気ですよね。セルフカバーでコーラスの音量も上がってますね。スピード感、エッジは確かにかっこいい。
★★☆☆☆
#3、ギターのオクターブのリフがとても印象的。ヘビーなグルーブ感が堪りません。ライブでのソロのとき、ワーミーで宇宙に飛ばされる感が好きです。
★★★☆☆
#4、5/4拍子で続いていく構成。INORANのアルペジオが肝。ライブでのギターソロはぐっと引き込まれる。プログレ好きな僕にとって聴いていて面白い曲。リズム隊のグルーブ感も凄まじく、めちゃくちゃヘビーだが聴きやすい。ギターはテクニック的にそこまで難しいことはしていないと思いますがかっこいい。
★★★★☆
#6、これまたプログレッシブ。イントロとか中盤のアルペジオとかどうやったら思いつくんだろう。寒空の下で聴くともの凄く雰囲気出そうです。聴きどころは、05:07からの真矢のドラム、INORANのアルペジオ、Jの語り、SUGIZOのギターソロ、RYUICHIの歌唱が入りクロージングへ。メンバーの個性も爆発しており、全員が主役ですね。
★★★★☆
#8、こちらも楽器隊のグルーブ感が凄まじいですね。イントロが既にサビ。その後のSUGIZOのロングトーン。Aメロのアルペジオ、ベースラインがとても印象的。ダークな世界観が壮大に出てます。楽器すべてが主役で、非常に難しそうなイメージ。ベースについてはAメロこそシンプルですがミスったら雰囲気がぶち壊れそうなほどなので、ベースが曲を構成してるといっても過言でなさそう(アルペジオも同様ですが)。一番の聴きどころは3:09~のSUGIZOパートだと思います。
★★★★★
評価
A 84点!
トータル的には素晴らしい出来だと思います。セルフカバーを通じて一気にレベルが上がったといいますか、メンバーが求めているところに辿り着けた感があります。
邦楽のロックでは名盤だと思います。
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